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日ごろ感じたり考えたりしたことをつらつらと。ウェブで奏でるダウンホームブルース…みたいな。


by harris-b48
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2024.3.10.の観戦の記録。

It's time for rugby!!

今日はラグビー観戦。

ラグビーリーグワンDIVISION2第7節、日本製鐵釜石シーウェイブス対九州電力キューデンヴォルテクスの一戦を観に来ました。会場は鵜住居復興スタジアム。釜石シーウェイブスのホストゲームです。

前節は降雪のためホストゲームが中止になってしまった我らがシーウェイブスですが、この日は朝から晴天でした。ただ、気温は低くて風が強かったけど。

この試合は東日本大震災復興祈念試合と銘打たれており、特別な日のための特別な試合という位置づけとなっておりました。

この試合、入場無料ということになっておりましたが、果たしてこれが観客動員にどう影響するのか、特別な試合ということもあり、その辺もとても興味がありました、個人的に。

トップイースト時代に比べて、鵜住居復興スタジアムをホストスタジアムにしてからの方が観客が減ってきているのではないか。思い過ごしならいいのですが、どうもね。

去年だったか一昨年だったか、1,000人を割り込んだ試合もありましたよね。トップチャレンジリーグになってからがかなり厳しかったと記憶しておりますが。まあ、コロナ禍ということも多分にあったわけですが。

ビッグブルズとかグルージャとかのホームゲームに参戦してみて感じるのは、釜石が観客動員において遅れをとりつつあるような気配でありまして。やばいなと思ったりしていたのでありました。おいていかれちゃうよ、まじで。これだと、ってね。

入場無料というのはけっこう思い切った判断かと思いますが、もしこれが空振りに終わるとなるとかなり厳しくなるのではないかと。

一抹の不安を抱えながら一路釜石へとクルマを走らせたのでありますが。

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どうですか、この入場待ちの列の長さは。

これまでも開場時間に列ができることはありましたが、これほどの長さの列というのはちょっと記憶にない。なんか、史上最多の動員数になりそうな予感がする。

そんな予感を抱えながら中に入ると、キッチンカーの数もものすごいことになっていて。

いつもの公式戦の時の数じゃないんですよ。ワールドカップの時を彷彿とさせる数で。写真なくてすみませんが。

すごいな。やはり特別な日なんだなと思いながら、私はいつものルーティンである釜石ラーメンを食べて
ラグビー神社を参拝。

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その後、バックスタンドに席を取るのですが。

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スタンドもね、こんなに埋まるんだ。

試合中になされた発表によりますと、この試合の入場者数はなんと3,947人だったという。

クラブ史上最多の観客動員数だったとのこと。

ブルズもすごかったけど、釜石も負けていません。置いていかれるのでは、なんて思っていたけれど、なんのなんの。さすがだなと。

この日はこれだけの数のサポーターたちがたくさんの声援を送り、最高のスタジアムで最高に幸せなひとときを過ごすことができたとても尊い1日となったのでありました。

私は思ったのですが、復興祈念試合はこれでいいのではないかと。

来年以降も復興祈念試合は入場無料にして、この土地の人たちにたくさん訪れてもらったらいいのではないかなと思ったのです。

よくよく考えてみれば、ここ鵜住居復興スタジアムという施設からして特別な場所なのですよね。

東日本大震災を振り返る時に絶対に外せない場所。

とんでもない津波に襲われながら、当時そこにあった学校に登校していた生徒たちが避難に際して一人の犠牲者も出さなかったという場所。

ラグビーで栄えた街が震災後、ラグビーで立ち上がった。それを象徴する場所なんですよね、鵜住居復興スタジアムは。

東日本大震災を偲ぶ特別な日に地元の人たちが多数この特別な場所に足を運び、スタジアムで黙祷を捧げる。

そして、その後は大好きなラグビーを楽しみ、その一瞬一瞬を愛おしみ、その平和と幸せに感謝する。

それがこの土地で行われるラグビーの復興祈念試合の意義なのではないかなと思いました。そして、それはこの日の試合ですべて体現されていたように思われてならないのです、私は。

いつものように試合の内容について書くつもりでいたのですが、このまま感じたことを綴っていきますね。

上記のように書いたのは、この試合全般を通して周りの人たちがみんな笑顔だったからなんですね。

試合前から人たちはそれぞれ楽しそうに言葉を交わし合い、試合が始まるとそれぞれがピッチ上の選手たちに向けて声を発したり、それをいじって周りから笑いが起こってみたり。

盛り上がってくると釜石コールがどこからともなく自然発生的に起こるのもいつも通りでうれしいし、この試合に関しては観客の人数が多かったから余計に熱がこもったし。

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試合の方も、選手たちがスタンドの大声援にこたえ、見事に勝ち点5でキューデンボルテクスに勝利してみせてくれまして。

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私自身も鵜住居復興スタジアムで釜石の勝利を目撃するという悲願を遂に達成することができまして。

みんなが喜びを爆発させるとても幸せな時間を過ごすことができたのであります。とにかくみんな笑顔だったのです。

釜石フィフティーンは堂々たる戦いぶりで、それもとても誇らしくて。

後半30分過ぎにPGを決めてスコアを21-11とリードを広げた釜石。

残り時間からいっても、ポイントをつくってボールをキープして攻撃に時間を使う戦術で来るかと思われましたが、釜石はそうせず、トライを獲るべくアタックを続けたのです。

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これは盛り上がったなあ。

後半35分過ぎから、この日一番の釜石コールがスタジアム全体を包み込んだのであります。

そして、その釜石コールに後押しされるがごとくに中村良真選手のゲインからヘンリー・ジェイミー選手にパスが渡ってトライ。

その後もさらに攻め続けた釜石フィフティーン。

最高に胸がすく数分間でした。

後半35分以降の釜石コール。ずっと忘れないだろうな。

特別な日の、特別な場所での、特別な試合。

そこにもたらされた特別な勝利。

幸せだ。

こうやって好きなラグビーを楽しめる幸せと平和に感謝しつつ、私は帰路についたのでありました。

結びにずっと書き続けてきた言葉。これを今日は心底胸を張って綴ります。

釜石シーウェイブスはすべての岩手県人の誇り、日本ラグビーの未来です。
# by harris-b48 | 2024-03-11 22:38 | ラグビー
2024.3.9.の観戦の記録。

数日前にナイナーズとハピネッツの一戦を観たばかりの私。

この日は帰盛し、もう一つの東北ダービー、岩手ビッグブルズ対青森ワッツの試合を観てきました。B2のカテゴリーです。我らがブルズのホームゲーム。

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この日、仙台は朝から雪でクルマでの移動もたいへんだったのですが、宮城県だけでなく岩手県に入っても雪はガンガン降っておりました。なんか、風雪注意報が出ていたとか。

それでも試合場は大した入りでしたよ。

この日のゲームは東日本大震災の復興祈念試合と銘打たれているものでした。

オープニングでは、県内高校生200名による『花は咲く』の合唱がありました。

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いろんなことを考えてしまいますね、この曲を聴いていると。

歌ってくださった皆さんはそれぞれの学校で合唱部とかで活躍なさっている方々なのだそうで、見事なハーモニー、立派な歌唱でございました。

復興祈念試合ということで、改めて気持ちが引き締まったような、そんなパフォーマンスでありました。

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上の写真からもわかるかと思いますが、とにかく客の入りがよくて。


去年のプレーオフを観た時も多かったけど(3,700名を超えていた。クラブ史上最多の動員だったとのこと)、この試合はその時よりも多く感じましたし、実際多かったようです。試合中になされたアナウンスによると、なんと去年の最多動員を更新する3,800名超の新記録。やはり特別な試合なのだなと改めて感じました。

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そして、この史上最多の観客のみなさんがおそらくは史上最高の声援を送り、この特別な試合をこの上なく盛り上げたわけです。とても熱いゲームになりました。

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いつもは赤のユニフォームでプレーするブルズですが、復興祈念試合の時だけは海の色のユニフォームを着用してプレーをするとのことで。やはり特別な試合なのです。

試合はと言いますと、これがとんでもなく熱いゲームとなりました。

試合開始直後から激しいデッドヒート。常に1ゴール差くらいの点差で試合が推移していき、それがなんと最終クォーターまで続いたという。

最終クォーターの点の取り合いはとても見ごたえがあったなあ。熱かった。

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最後の最後まで目が離せない展開、どちらが勝つかわからない展開でまあ盛り上がったわけです。

抜きつ抜かれつ、追いつ追われつ。

激しいつば競り合いが試合全般を通して続いたわけですが、両チームとも変に熱くなって不要なラフプレーなどが見られず、しっかりと集中してプレーできていてよかったです。

この大熱戦を制したのは我らがブルズ。ファイナルのスコアは95-93でした。

ほんと熱いゲームだった。ナイスゲームでした。

みなさま、お疲れさまでした。

この試合は(もちろん、この試合だけではないのでしょうが)、両チームの選手たちの熱いパフォーマンスとチアやフロアMCの盛り上げ、そしてブースターのみなさんの大声援があって出来上がっていて、これらすべてが文字通り「ONE TEAM」を形成していたことを実感し、感動させられていた次第であります。

芝居は演者側、制作・運営側だけでなく、観客が入って、観客の反応があって初めて完成する総合芸術なのだ、というあれによく似ているなと感じました。

ブースターとはよく言ったもので、この人たちの声援が選手たちのパフォーマンスを本当の意味で後押ししているというか、連動していると感じさせる瞬間がある。少なくとも我々にはそう感じられるし、そう感じるからこそ、試合場に足を運び、また声援を送るのだろうなあと。

これはブルズブースターだけの話ではなく、ともにこの試合を盛り上げてくれた青森ワッツのブースター諸氏にも言えることであって。

ブルズブースターの大きな声援にかき消されることなく、最後まで熱い声援を送り続けていた青森ブースターとそれにしっかりとパフォーマンスで応えていた青森ワッツの選手たちにも拍手を送りたいと思いました。感謝。

聞くところによると、青森ワッツも崖っぷちに立たされている状況なのだとかで。

数日前でしたかね、詳しくは存じ上げませんが、なんかチームの存続が危ぶまれている的な報道がありましたよね。

なくなってほしくないなと、私も思います。

これだけ熱いゲームを見せてくれるチームですから。

それに、これだけ熱い声援を送ってくれるブースターたちのいるチームですから。

状況が好転することを祈るばかりです。

ともあれ、最高のゲームを見せていただきました。

楽しかった。

感謝。

どっとはれ。
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# by harris-b48 | 2024-03-10 06:12 | バスケットボール
遅まきながら、2024.3.6.の観戦の記録。

今日はバスケットボール観戦。久しぶりにBリーグの試合を観てきました。仙台89ersと秋田ノーザンハピネッツの対戦。会場はゼビオアリーナ仙台。ナイナーズのホームゲームでした。

平日ゆえ、もちろん昼間は仕事で、心身ともにストレスフルだったので、とにかくスカッとした気分になりたかったのです。

ナイナーズとハピネッツの対戦を観るのは、それこそbjリーグの時以来。

お気に入りのゼビオアリーナでこのカードを観られるとあって、退社した時にはくたくただったのに、かなりわくわくしながらの会場入りとなりました。

今シーズン、ナイナーズのホームゲームはすべて満員とのこと。この日も客の入りは上々でした。

数年前と比べると、全然盛り上がりが違う感じ。コロナ禍で声出しが制限されていたということだけでなく、熱狂の度合いが過去とは違っていた印象でした。

ホームゲームはこうでないとね。

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そんな満員のゼビオアリーナにあって、ナイナーズブースターに負けない声援と存在感を見せていたのはハピネッツのブースターの方々。アウェイなのにもかかわらず、これだけの数の人たちが駆けつけ、熱い声援で選手たちを後押ししていました。さすがクレイジーピンク。

試合の方はと言いますと、ナイナーズが試合開始直後からエンジン全開でハピネッツに勝負を挑み、序盤から熱い声援の途切れることない展開となりましたが、第2Qでハピネッツが抜け出し、前半でつけた点差でゲームを優位に進め、ナイナーズに大勝しました。

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ナイナーズがフィジカルでガシガシ当たっていっていたのはとても迫力がありました。

ハピネッツは速攻を連発していたのがよかったです。ボールをとってからシュートまでボールを止めない攻めは個人的にとてもわくわくして。

大きいプレーヤーもちゃんと走っているし、ボールを持ったら一人でシュートまで持っていけるスキルとスピードなど、学生さんたちがお手本にできるようなプレーをしっかりとやり切ることができていて、その辺が強みなのだろうなと思いました。

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楽しかった。

バスケット、面白いなということを再認識したひとときでした。

また観に行こう。

どっとはれ。



# by harris-b48 | 2024-03-08 01:13 | バスケットボール
2024.2.24.の観劇の記録。

『Odessa』仙台公演に行ってきました。会場は東京エレクトロンホール宮城。私が観たのは夜公演です。

三谷幸喜氏の作・演出による作品。

三谷作品を観るのは去年の『笑の大学』に続いて2回目。『笑の大学』は再演とのことでしたが、これがかなり面白い作品だったので、今回新作の『Odessa』にもかなり期待しての会場入りでした。

それでも、私の期待をまったく裏切ることなく、むしろそれを軽々と超えてきた感じ。とても面白い作品でした。久々にいっぱい笑ったな。

舞台はテキサス州にあるオデッサという街。ここで殺人事件が起こり、容疑者に取り調べが行われるのですが、この容疑者という人が日本人で英語がまったくわからない。一方、取り調べに当たった警察官の方は日本語がまったくわからないときていて。

それで地元で働いていた日本人の青年(警察官ではない)を連れてきて通訳をさせることになるのですが、さてさて、これで無事に犯人逮捕へとたどり着けるのか、というのが作品の概要です。

この設定だけでもかなり面白くなるであろうことは容易に想像できるのですが、この容疑者が殺っていないのに自分が殺りましたと言い出し、通訳が本当は殺っていないことを見抜き、警察官に彼は殺っていないと言っていると伝えるのです(これはネタバレか)。

その嘘が破綻しないように、通訳の青年は通訳するふりをして、容疑者が実際に話していないことを次々に並べていく流れが作品として一番の見どころであり、面白いところだったと思いました。

自分のついた嘘が破綻しないようにひたすら嘘八百を並べ続け、それがストーリーをドライブさせ続けるというのは、去年観た『アウト・オブ・オーダー』を彷彿とさせるところで、それはつまりかなり笑わせられるところだったということなのですが。

上質なコメディを目一杯堪能することができました。

さらに今回は終演後にアフタートークがあり、かなり得した気分になりました。

感謝。

いっぱい笑って、体調がよくなったかな。

人生には笑いが必要なのだなと改めて感じたのでありました。

どっとはれ。

観劇の日々2024(4)~『Odessa 』を観た。~_b0128246_23133239.jpg


# by harris-b48 | 2024-02-24 23:13 | 演劇
『その扉をたたく音』(瀬尾まいこ著、集英社文庫刊)読了。

これも本屋の平積みで見かけて手に取った1冊。

帯に書いてあった「いた、天才が。」というフレーズ。音楽小説というところも面白そうだなと思わせられる部分でありました。

ミュージシャン志望の主人公が慰問に訪れた老人ホームでまったくジジババに受けなかった自身のパフォーマンスの後に耳にしたサックスの音。

それが上記のセリフにつながるわけです。

そのサックスの奏者はそこで老人たちの介護をしているスタッフの一人。

主人公はそのサックス氏の演奏にめぐり逢うために毎週その老人ホームに通うことになるのです。

その際、主人公にいろいろとかまってくる老婆にお使いを頼まれ、それにこたえているうちに頼まれる口が増えてきて、老人ホームに出入りする御用聞きみたいになってきたり、ホームに入っている老人の中の一人に頼まれてウクレレの弾き方を教えたりするようになったり。

サックス氏とも仲良くなり、二人で組んでホームの中で演奏会を催すべく練習を重ね、本番を迎えるのですが、といったあたりが作品概要になりますか。

主人公はミュージシャン志望とはいえ、大学卒業以降、まったく働くこともせず、事実上のニートだったわけですが、サックス氏や老人ホームで老人たちと接していくうちにいろんな現実に遭遇し、その度にいろいろなことを感じ、いろいろなことを考え、前に進んでいくのです。個人的にはそこのところが読んでいてとてもよかったです。

そして、もう一つ驚きであり嬉しかったことでもあるのですが、この老人ホームのスタッフのサックス奏者氏はどうやら、瀬尾氏が書いた中学生の駅伝小説『あと少し、もう少し』の駅伝チームにいたメンバーの中の一人らしくて。

吹奏楽部のランナーが出てきたかと思われますが、その彼のようです。

他作品の登場人物が別の作品に出てくるとは、ファンならこんなうれしい楽しいことはないかと思われます。

その彼が、あの時駅伝チームで走ったからサックスがもっと好きになったのだと主人公に語ってきかせるシーンが出てくるのですが、そこがね、なんともくーっと唸らされました。にくいね。

『あと少し、もう少し』というと、あの駅伝チームのメンバーだった不良少年が1歳の子どもの面倒をみることになる小説『夏が君を走らせる』がありましたが、今回の『その扉をたたく音』はこの作品に続くスピンオフ作品という一面もあったというわけです。

不良少年氏(すみません、名前覚えてなくて)が子供の面倒をみていて、今回のサックス氏が老人の面倒をみているというのもまた対照的でね。この対照もなんとも面白いですよね。

あの駅伝を走ったのは5人だったっけ、6人だったっけ。

まだ他のメンバーのスピンオフ展開があるかも。

そう思うと、わくわくしますね。

瀬尾まいこ作品を今後もチェックしていかないと、と思いました。

なんか、主人公に同化していろんなことを教わることのできる作品だったと思います。

読んでみてよかった。感謝。

どっとはれ。
読書の記録2024(3)~『その扉をたたく音』~_b0128246_17484228.jpg




# by harris-b48 | 2024-02-20 17:48 | 読書